• 可周久 -カスク-

郵趣騒動、令和の編(変?)

最終更新: 2019年10月9日

天皇陛下が生前退位され、新天皇が即位されることで元号が変わる。滅多に起こることがない出来事に、ここ数ヶ月はどの業界も祝賀ムードに湧きたち、最後の数週間などは上を下への大騒ぎでしたが、最も熱かったのは「システム界」と「郵趣界」だったとはっきり申し上げておきましょう。(「システム界」を差し置いて一番だったとは流石に、、、。エンジニアのみなさま、大変お疲れ様でした。)


郵趣人は「記念日」「ゾロ目日」を大変重んじます。歴史的に大きく記録に残る日であるとか、数字がそろう日であるとか。理由は消印に日付が残るからです。

先に「数字がそろう日」について説明すると、そう遠くない未来についてお話すれば、例えば令和3年3月3日などがあります。この日のためにお雛様の切手を用意し、やはりお雛様の絵柄入り風景印を押してもらうわけです。間違いなく当日、日本中の「お雛様入り風景印」を保有する郵便局数件は天地をひっくり返したような騒ぎとなることでしょう。局員のみなさまは何卒、米騒動の百姓を迎え撃つ(打つ?印だし)くらいのお覚悟を。


話が逸れました。改元という歴史的な出来事において郵趣人が欲しいのは「最後の日」と「最初の日」の日付です。加えて天皇家に関係する印で手に入れたい。となれば、宮内庁内郵便局風景印ということになりましょう。宮内庁内局は皇居内にあるので、ごく一部の限られた人しか利用できません。だから通常は郵送で押印依頼するのですが、なんとこの歴史的な日、宮内庁内郵便局風景印は郵趣イベント「スタンプショー」へ出張お出ましに!

よって日本中から猛者が集まることとなりました。



最後の日、平成31年4月30日は朝8時から長蛇の列。朝10時すぎには「受付終了」となりました。尋常ではないこの事態に加え、なんとテレビの報道番組まで取材に来ている。「平成最後の日のにぎわい」の1つとして伝えられたのでしょうが、こちらとしてはこれ以上人数が増えれば令和最初の日の定員制限にもれる可能性があるので死活問題です。よって平成最後の日は午後9時に就寝。世間は0時のカウントダウンを待ってお祭り騒ぎでしたが、知ったことか。


最初の日は4時起きの始発出。足元が悪い日でしたが郵趣人には関係ありません。浅草台東館に到着すると、すでに傘をさした長蛇の列が。だけど受付には余裕で入れてひとまず安心しました。

開館してからは屋内のホールに通してもらい、ここから5時間待ちですが、同じ趣味の人間が集まっているので、知らない間柄でも話に華が咲きます。私の次に並んだ紳士は長崎から上京されてました。郵趣歴は40年だそうです。 「本気になると、それなりにお金も時間もかかって大変でしょ?何度もやめようと思ったんだけど、やっぱり魅力に勝てなくてね〜。毎回ズルズル戻っちゃって。もうこうなると墓場までだね」 と、側から聞いていれば悪い女に捕まって、すっかり尻の毛まで抜かれた男性のような話をうかがって過ごしました。


この日はなんとイベントスタートの9時を待たずして宮内庁内局の受付は終了。スタッフの方も「過去にこんな日はない」と驚かれていました。閉じられたドアの外側から聞こえる「えーっ!10分前に受付終了しちゃったんですか?」という悲鳴。惜しかったね、、、悔しいよね、、、でも貴方が悪いんじゃないよ、この事態が異常なのよ。朝9時に来た貴方は十分頑張ったよ。受付に間に合った誰もが、そういう労いの表情を浮かべておりました。


お昼の12時近くになって、やっとイベントフロアに移動できました。長蛇の列に並んでいると、エレベーターフロアから聞こえる「えーっ!もう受付終了なんですか?テレビ見て来たのに〜」という悲鳴。遅いよ、もう12時ですよ?夜中0時までカウントダウンして騒いでるからですよ。受付に間に合った誰もが、そういう手厳しい表情を、、、していません。たぶん私だけです。


そんな2日間の戦いで手に入れた風景印がこちらです。

なんだかんだで良い思い出になりました。次は即位礼正殿の儀が行われる10月22日ですね、頑張りま〜す。

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